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Monarch ラップバランスチャートの見方

 Monarch は、数百・数千時間をかけた開発・改良の末、参照する項目や扱う数字・数式が非常に多くなっているので、細かい所を見始めるとキリがありません。
一応、その中でも有益であろう部分を抜き出して出力し、公開してはいるのですが、それでも元々自分のみが使う目的で開発されているので、基本的には分かりにくいモノになっていると思います。
簡単に見ようと思えば、ソフトの適性総合評価を確認していただければ良いのですが、折角その他の項目も出力しているワケですし、それらがたまに有益な情報をもたらしてくれるコトもあるので、項目ごとに簡単に解説しておこうかと思います。

          


ラップバランスチャートについて

 ラップバランスチャートは、いつも記事の中盤辺りに掲載している、赤と青の三角形△が重なったグラフのコトです。
コレは、文字通りラップバランスが視覚的に分かるよう、レーダーチャートにして出力したモノになります。
赤色が出走各馬それぞれのチャート、青色が今回出走するレースのチャートになります。
このラップバランスチャートは、Monarch 開発・改良の歴史の中でも比較的新しい情報です。
記憶が定かではありませんが、恐らく旧ブログでも初期の頃はこのデータは出力していなかったと思います。
いつから出し始めたかは、分かりません。
もちろん調べれば分かるんですが、それが分かったところで何の意味も無いですし、面倒臭いので確認しませんw
とにかく、比較的新しい項目です。多分w

          


ラップバランスチャートの構成

 まず、チャートの基本的な構成ですが、三角形の中央から上の頂点に向かってテンタイム、同じく右下に向かって中盤タイム、同じく左下に向かって上がりタイム、という形になっています。
つまり、レース全体をテン・中盤・上がりの3つに分けて表示しているワケです。
同じ条件で比べないと分からないので、この3つのタイムは全て3ハロンの時計となっています。
実は普段、記事の最初の方に出している過去ラップの細かい表の中に、『レーステン・レース中盤・レース上がり』という項目があるのですが、それを視覚化したモノがラップバランスチャートの青い三角形なんです。
三角形の中央の値は概ね38秒、三角の外枠の値が概ね34秒。
なので、それぞれの3ハロンタイムが速ければ速いほど、三角形は大きくなります。
長距離レースやダート戦の三角形が小さく、短距離レースの三角形が大きくなりやすいのはそのためです。

(アーモンドアイ ジャパンC出走時のラップバランスチャート)

    

テン・中盤タイムの算出法

 皆さんが普段触れられる情報の中には、レースタイムや馬ごとの走破タイム、レース上がりタイムや馬ごとの上がりタイムなど、色々な数字があると思います。
しかし、レースのテンタイムや中盤タイム、馬ごとのテンタイムや中盤タイムを見たコトがある人は殆どいないのではないでしょうか。
それもそのハズ、私の知る限り、そのような情報は公式には発表されていません。
もちろん、レースのテンタイムに関しては、レースラップを前から順番に3つ足せば、それがそのままテン3ハロンになりますし(1700mや2500mはそうなりませんケドね;)レースタイムから上がりとテンを引けば一応中盤タイムになりますから、自力で算出するのは比較的容易ではあります。
ただ、馬ごとのテンタイム・中盤タイム、ましてや細かいラップなどは、知りようがありませんよね。

 ラップやタイムを細かく分析する人の中には、ストップウォッチを片手に、目視で馬の動きを確認しながらアナログ的にタイムを計測している人もおられるようです。
なので、もしかしたらそういった人達が公開している情報に触れたコトがある人はいらっしゃるかも知れません。
しかし、各馬ごとのテン・中盤タイム、細かいラップタイムなどは、フツーはお目にかかれない数字です。

仮想タイムとその是非

 Monarch の場合、各馬ごとの細かいラップに関しては、亜父ヨルゲンセンが自力で計ったタイムを読み込んでいるのでもなければ、レース映像を取り込んで解析しているのでもありません。
馬ごとのテン・中盤タイムは、Monarch が状況に応じて計算で出している仮想のモノになります。
なので、厳密には正確な数値ではありません。
しかし、コレはまた後述しますが、それで問題無いと思っています。

 私見ですが、ラップをやる人達は思考をドンドン突き詰めていくにつれて、非常に細かく、より繊細に、より正確に、という方向に行きがちです。
けれども、コレをやってしまうと視野が狭くなりすぎて、逆にレースの全体像を捉え損ねてしまうコトがあると感じています。
私自身もラップを詳細に見ていくなかで、何度も細かいところに深入りしそうになったのですが、コレをやると恐らく失敗します。
説明が難しいのですが、そこまで細かい部分を突き詰めても意味が無いというか…、同じ『ような』レースはあったとしても、『全く同じレース』は2度と無いのが競馬ですから、ミリ単位の動きや、コンマ何秒という数字に固執しても深みにハマって裏目に出るのがオチだというのが持論です。
もちろん、ミリ単位の差やコンマ何秒の差が勝負を分けるのが競馬ですが、それは生モノであるレースでの駆け引きや細かい動きの話で、数的に明確な意味がある情報として機械に詳解させるコトではありません。

 なので、Monarch は、不動の客観情報である数字達を基に、自力で仮想タイムを算出します。
もちろん、多少は誤差が出ます。
しかし、その誤差も、気にすべきレベルの大きなモノではないというコトがこれまでの検証で分かっています。
例えば、とあるレースで1頭が20馬身差をつけて逃げ、続く番手の馬も後ろを20馬身離して追走し、3番手の馬は後ろを30馬身離して…みたいな特殊な展開であれば計算で出される数値の誤差が大きくなりますが、そうでない限りは、誤差は許容範囲内に収まります。

中盤タイム

 ココまでの話で、
・上がりは公式の数値
・レーステンは前半3ハロンを足せば出る
・レース中盤タイムはレースタイムから上がりとテンを引けば出る
・馬ごとのテン・中盤タイムは計算して出された仮想タイム
というコトはお分かりいただけたかと思います。
しかし、ラップをよく見る方にはまだ疑問が残っているかも知れません。
チャートに表示されている『中盤』についてです。

 上がりタイムは3ハロン(600m)、テンタイムも3ハロン(600m)。
1200m未満(1150mや1000m)のレースなど、そうならない場合もありますが、基本的にはこの両者はそれぞれ3ハロン(600m)で固定、前後半合わせて1200mとなります。
しかし、1200mのレースであれば中盤は0mだし、1400mならば中盤は1ハロン(200m)、3600mのレースであれば中盤は12ハロン(2400m)にもなります。
コレはどう扱うのか、と。

 答えを言うと、コレもやはり仮想です。
というか、中盤のタイムを3ハロンにしてしまいます。
中盤が0ハロンだろうが、1ハロンだろうが、12ハロンだろうが、全て3ハロンに換算して出します。
細かい計算方法や理論を語り始めると膨大な量になるので割愛しますが、換算するコトで、1000mだろうが、3600mだろうが、1150mや1700m、2500mのような半端な距離だろうが、距離条件に関係無く全てのレースのタイムを統一された前半3ハロン・中盤3ハロン・上がり3ハロンの3つの項目に分けて提示するコトができるのです。
そうするコトで、ラップバランスチャートの3点が同じ条件で整いますし、距離が違うレース同士で比較するコトも可能になります。

          


馬ごとのラップ

 さて、レースタイムを前半・中盤・後半の3つに分けて表示しているのがラップバランスチャートであるというコトはお判りいただけたかと思います。
更には、
・レースや馬ごとの上がりタイムは公式で出ている
・レーステンタイムは、レースラップの前半3ハロンを足せば出る
・レース中盤タイムは、レースタイムからテンタイムと上がりタイムを引けば出る
という極々初歩的な計算方法
加えて
・Monarch は中盤タイムを3ハロンに換算してチャートに出力している
・その他、公式に出ていない数値は理論上の値であり、仮想である
というところまでは説明させていただきました。

問題は馬ごとのラップタイムです。

 前述の通り、馬ごとのラップタイムは、ザックリ言ってしまえば仮想です。
しかしそれが、テキトーな数字で不正確ならば意味がありません。
可能な限り実際の数値に近づける必要があります。
ただ、コレも既に述べましたが、よっぽど特殊な展開にならない限り、Monarch の計算による誤差は問題のあるレベルにはならないと分かっています。

なので、この個体(馬)ごとのラップをチャートに表示しよう。

…とならないのが、実はポイントなんです。

個体ラップバランスチャート(赤色)

 個体(馬)ごとのラップは前述の通り、一応出せます。
そして、それを採用している部分もありますし、公開情報の『過去ラップ一覧表』では、過去の好走馬の自己ラップバランス(馬ごとのテン・中盤・上がりタイム)も表示したりもしています。
しかし、実はこの自己ラップ、ラップバランスチャートには採用してないんです。
なので、皆さんがいつも見ている(多分チラ見で終わってると思いますが)赤色のチャートは、その馬に関する別の数値なワケです。

自己ラップ参照の罠

 コレは上でも述べましたが、ラップタイムを扱う際、突き詰めるとどうしてもより細かい部分に目がいきがちですが、この傾向は非常に危ないと思っています。
自己ラップはその1つです。
ラップを予想に取り入れても、別に競馬に勝てるワケではありません。
もちろん、それで上手くいくコトもありますが、同様に上手くいかないコトも多々あります。
どんな予想法も、万能ではありませんから、必ず成功と同じかそれ以上に失敗を重ねます。
そうなると、みんな自分の予想法をブラッシュアップさせるために研究を積み重ねます。
ラップの場合、それを繰り返していくと、恐らく最終的には馬ごとの自己ラップに行きつきます。
スグに分かる数字ではないので、人によったら前に述べたようにストップウォッチ片手に計ってみたり、Monarch のように計算して出してみたりします。
しかし、それを出したところで劇的に予想精度が上がるコトはありません。なぜなら、ラップを解析するには、常にミクロ視点とマクロ視点が必要だからです。
もちろん、馬の能力や特性を見る際、自己ラップを注視するコトが大いに意味を持つコトもあります。
しかし、何でもかんでもこの値を重視するのは得策ではないと感じています。

 自己ラップ(ミクロ)にこだわり始めると見るべき全体像(マクロ)が見えなくなる危険性があります。
例えば、毎回出遅れる馬。
そういう馬がいたとして、それをそのままラップバランスチャートに採用したら、テンタイムのところだけ異常に低い三角形ができるコトでしょう。
仮にそれをレースラップと照合するとします。
そのレースの好走馬の個体ラップと照合しても良いです。
恐らくどちらの場合でも、適合率の高いレースはほぼ無いと思います。
ではこの馬がハマるレースはこの世に存在しないのか?
永久に勝てないのか?
違いますね。
もちろん、出遅れは基本的にはマイナスだし実際に勝てないかも知れませんが、出遅れても馬券になったり勝利したりした例を、皆さんは幾度となく見てきたと思います。
逆に大逃げを打つ馬なんかもそうです。
ラップバランスチャートはいびつになるでしょう。
どのレースでも適合率は低くなると思われます。
では、その脚質では永久にレースで好走できないのか?
そうではないですね。

 同様に、レースのチャートに、過去の好走馬の自己ラップを採用するコトを考えてみましょう。
先程挙げた出遅れ癖のある馬が大きく出遅れて勝利したレースがあるとします。
このレースは出遅れてⅠハロン目が極端に遅い馬が勝ちやすいレースなんでしょうか?
恐らく違いますね。
しかしこの馬自体のラップバランスを採用してしまうと、このレースがあたかも『出遅れるコトが有利に働くレース』に見えるかも知れません。
実態としては『過去に出遅れて勝利した馬がいた』というだけなのに、です。

 ダービーで考えてみましょう。
2021年、シャフリヤールが勝利しました。
では、シャフリヤールと同じラップを踏んだ馬はダービーを勝てるのか?
どうでしょう。
それはまぁ、勝てるかも知れません。
実際にシャフリヤールは勝ってますし。
でも、ダービーが『シャフリヤールのようなラップを踏んだ馬が勝てるレース』とは言えませんよね。
では、コントレイルのラップはどうでしょう。
コレも同様です。
コントレイルと同じラップを踏んだ馬がいればその馬は勝てるかも知れませんが、勝てないかも知れません。
なぜならダービーは『コントレイルのようなラップを踏んだ馬が勝てるレース』ではないからです。
ロジャーバローズは?
恐らく同様でしょう。
ドゥラメンテだろうがキズナだろうがオルフェーヴルだろうがエイシンフラッシュだろうが同じです。
ディープインパクトは、ダービーが『ディープインパクトのようなラップを踏んだ馬が勝てるレース』だったから勝利したのではありません。
ダービーを勝利した馬の中に『ディープインパクトのようなラップを踏んで勝利した馬もいた』だけです。
先程挙げた馬と同じようなラップを踏まないと勝てないなら、サニーブライアンはどうやって勝ったんでしょう?
ミホノブルボンは?
ヒカルイマイは?
という話になります。
それも、勝てるラップなのだとしたら、ダービーは恐らく『ドコにいてどういうラップを踏んでも勝てるレース』になるでしょう。
それはある意味正解ですが、では果たしてそれが予想の参考になるでしょうか?
少なくとも私ならばそんな項目はファクターとして採用しません。
当たり前ですが。

 このように、個体ラップというのはミクロが過ぎる部分があります。
レースは非常に流動的なモノですから、チョットしたタイムの揺らぎはレースのあらゆる瞬間に発生します。
出遅れた、躓いた、ぶつかった、何かに驚いた、掛かっていたから内に入れた、外の馬が出してきたから控えた、などなど、瞬間瞬間に馬の状態や騎手の判断・駆け引き、馬場や風の影響でどのようにでも変化します。
それをミクロで追っていっても得られるモノはあまりありません。
というか、逆に袋小路に入って抜け出せなくなるリスクが生まれます。
なので、必要だと思われる場合に参照はしますが、そこに固執すべきではありません。
よって、ラップバランスチャートでも個体チャートに個体ラップは採用していません。
この部分はある程度マクロ視点で見る方が精度が上がると見ているからです。
では、赤のチャートは何なのか。
コレは今までの学習を含めてややこしいので全ては書き出せませんが、個体ラップよりもレースラップに寄せたモノになっています。
しかし、その馬のチャートですから、馬の特性がちゃんと出るような仕様になっています。
比較する青チャートがレースのラップですしね。レースラップと比較するならば相手もレースラップにすべきです。
個体ラップと比較するならば個体ラップでも良いかも知れませんが、先程述べた通り、個体ラップを出してきても有益なモノはあまり見えてこないと思います。
むしろ、極端すぎて本来見たいモノが見えなくなるリスクの方が大きくなると私は考えています。
コレらは今までラップ解析のソフトを開発しながら得た知見を基に述べた意見ですが、私も Monarh も万能ではありませんので、異論は大いに認めますw
あくまで Monarch の仕様と私見を述べているに過ぎません。
もちろん、個体ラップが無益と言っているワケでもありません。
勝負所やラストの直線のラップなど、使える部分は確かにありますし、それでないと見えてこないモノも実際にはあります。

ラップバランスチャートの見方

 ややこしい話を長々ツラツラと書き綴りましたが、コレまでの話はあまり気にしなくて良いですw
自分でラップの解析をしてみたい!とか、Monarch の仕様を知りたい!という方は読んで下さればと思いますが、そういう視点を持たない方にとっては、ただただ煩雑で意味不明な内容だったかと思います。
だもんで、そろそろ本題に行きましょう。
本題に行くの遅いww

 以前からずっと記事に書いていたので、もう知ってるよという方もおられるかとは思いますが、ラップバランスチャートは今回出るレース(青)と出走する馬(赤)のラップバランスを比較するためのモノです。
基本的にはチャートの適合率が高い(同じ大きさ・形をしている)コトが適性の高さを示す傾向があります。
ただし、レースによっては、適合率に関わらず、特定の形状をした赤チャートの馬がバンバン走るといったコトもあります。
そういう傾向があるレースの場合は、ちゃんと解析記事ごとに解説しているハズなので、ラップバランスチャートの項目をちゃんと見ていただければ分かると思います。

 では、以下に実際の例を出してみましょう。

          


ラップバランスチャートの具体例

①第88回 日本ダービー【東京優駿】(2021)

2021年5月30日 第88回 日本ダービー 出走各馬のラップバランスチャート比較

 とりあえず、皆がよく知っているダービーを例にとってみましょう。上の表は、見ての通り、2021年の日本ダービー(東京優駿)出走各馬のラップバランスチャートです。このレースは、皆さんご存じの通り、4番人気の⑩シャフリヤールが勝利しました。目視ではもしかしたら分かりにくいかも知れませんが、シャフリヤールが出走メンバー17頭中最も高い適合率を示しています。他にもある程度の適合率の高さでそれなりに走っている馬はいますが、同時に、適合率が高いケド凡走したという馬もいます。あくまでファクターの1つなので、コレだけでどうこうというコトはあまりありません。ですが、シャフリヤールのようにチャートが好走を示唆する場合もあります。ただ、このダービーは比較的似た形状というか適合率がそれなりに高い馬が揃っていたので、差異は見出しづらかったですね。2・3歳限定などの若駒戦は特に、戦績が少ないせいで極端な形状をしたチャートの馬が出てくるコトがあり、そういう意味で参考にしづらいコトも多いです。

 このダービーに関しては、『位置取り指数の見方』でも語っていますが、実際の好走馬の想定位置取りタイプが全て好走圏内にいたというのもポイントでした。それに加えてチャートの適合率が1位だったので、その点で見ると Monarch 的にはシャフリヤールの勝利には納得できます。ただ、Monarch の解析の総合評価では、シャフリヤールは下位でした。ステラヴェローチェも同程度だったので、解析の全体としてはハマらなかった回のチャートではあります。このように、チャート単体というよりは複合的に見る必要があるコトの方が多いかも知れません。

                    


②第56回 フローラステークス(2021)

2021年4月25日 第56回 サンスポ賞フローラステークスー 出走各馬のラップバランスチャート比較

 さて、ではもっとちゃんとハマった例を取り上げてみましょうw 同年でひと月遡ったフローラステークスです。このレースの Monarch の適性総合評価最上位は6番人気の⑦メイサウザンアワー(4着)でした。この馬はまずラップ適性が良かったですが、この一覧を見たらチャートも悪くありません。クビ差4着でダメでしたケドね。。w 問題は好走馬です。まずチャートの適合率が特に高い馬を抜き出してみましょう。目視でもある程度分かると思いますが、ユーバーレーベン、スライリー、オメガロマンス、クールキャット辺りの適合率が特に高くなっています。実際の好走馬はというと、勝ち馬が⑮クールキャット(5番人気)、2着がスライリー(14番人気)、3着がユーバーレーベン(2番人気)でした。先程挙げた適合率の高い馬4頭の中に好走馬3頭が全て入っています。スゴくないですか? まぁ頻繁にあるコトではないですケドねw 特筆すべきはスライリー。このレースでは、この馬に泣かされた人も多かったんじゃないでしょうか。スライリーは Monarch の総合評価でも17頭中6位だったので、解析的には余裕で買えました。メイサウザンアワーがギリギリ届かなかったので、本線の馬券ではなかったですケドね。。;;

                    


    

③第30回 アーリントンカップ(2021)

2021年4月17日 第30回 アーリントンカップ 出走各馬のラップバランスチャート比較

 あまり古い例を出してもアレなので、同年でピックアップしてみます。同年のアーリントンカップです。このレースの解析では、Monarch が珍しく1番人気の馬を総合評価で1位にしました。結果は、実際にその1番人気(ホウオウアマゾン)が勝利。ではチャートを見てみましょう。中央左に適合率が抜けて高い2頭が見えると思います。ホウオウアマゾンリッケンバッカーです。ホウオウアマゾンは先程述べた通り1番人気1着。そしてもう1頭のリッケンバッカーは…、なんと10番人気2着でした。チャートの適合率が抜けて高い馬2頭がそのままワンツーで、しかも片方は2桁人気の大穴馬。コレもラップバランスチャートがハマったと言えるパターンだと思います。ちなみに、先に述べた通り、コレも若駒戦なので他とは大きくズレた馬も散見されますね。

なお、亜父ヨルゲンセン個人の馬券は…

                    


    

 ラップバランスチャート 総括

 ラップバランスチャートは、出走各馬がどれも似たような形状をしていて差異が見出しづらい場合や、キャリアの浅い馬同士のレースで特殊な形状のチャートばかりが並ぶ場合など、参考にしづらいシーンも多々見受けられます。しかし、例で挙げたように、好走を示唆するコトもあるので、割と注目度が高い参照項目だと思っています。だから毎回出力してブログに掲載しているワケですね、他の一覧よりもパッと見で視覚的に分かりやすいからというのももちろんあります。先に述べた通り、このチャートだけでどうこうというコトは基本的に無いですが、自分の推し馬のチャートがどうなっているか、適合率がどうなっているか等を見るのは面白いかも知れません。私も、馬券検討に悩んだ時にこのチャートとにらめっこする時があります。

 また、面白い例やチャートの効率良い使い方などを見つけたら追加で公開していきます。ホントはコレまでにもっとハマった例があったと思うんですが、、今までの公開情報を1つ1つ確認していく作業はなかなか骨が折れますのでw また見つけたら で。        

              


その他の参照項目解説

位置取り指数の見方

ラップ適性解析表の見方

ラップバランスチャートの見方

馬場適性の見方

総合評価の扱い方

ラップ適性マトリクスの見方

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