Monarch の亜父(後見人)Jørgensen

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 このサイトには、旧ブログからの古参の方や新規の方など色々来られると思います。そこで、大した話があるワケではないのですが、ラップ解析ソフト Monarch と、その亜父(後見人)であるヨルゲンセンについて書き綴っておこうと思います。特に Monarch は元々自分で利用するためだけに開発し始めたモノなので、亜父が分かるようにしか造られていません。初見では到底理解しえない仕様となっております。ですので、ソフトの解説ページと(需要はないでしょうケド)オマケで、ソフト開発に至る経緯とソフトの概要を書き記しておこうかと思います。

          


ヨルゲンセンの出廬

①黎明期

 競馬は昔から比較的好きでした。ただし、毎週レースを見るというようなレベルではなく、小学生の時はクラスにいたいわゆる『なかよし学級』(今時の共通用語では『特別支援学級』?)の友人が大の競馬好きで、よく絵を描いていたなぁ…というような記憶しかありません。馬の名前もオグリキャップぐらいしか知らなかったと思われます。多分。

 ゲームは昔から好きだったので、初めはゲームで競馬に触れるコトになります。トサミドリとか、ヒンドスタンとか、ダイアンケー、シンザン、プリメロ、プリンスリーギフト、みたいな、今の現役馬の5代血統表の中にはもう名前が残っていないような馬達を知っている稀有な子供でした。
しかしレースを見るようなレベルにはならず。ゲームの中で楽しむだけでした。多分、サンデーサイレンスも知らなかったハズ。なので競馬好きとは言えませんね。

 大学生になると、周りの知人・友人に競馬好きが現れるようになります。何人かで食堂に集まり、新聞広げて第24回ジャパンカップの予想をしました。ゼンノロブロイの古馬3冠の年です。3連単当たってました。もちろん買ってないですケド。
しばらくしてから、知り合いに頼まれてコンビニバイトを始めました。一緒にシフトに入るイケメン君が大の競馬好きでした。『砂のディープ』と呼ばれたカネヒキリについて「今やヴぁい奴がおるんスよ」と興奮気味に語っていました。シフトの時間帯は深夜だったのですが、彼はいつも入荷したてのスポーツ新聞に客より早く目を通していました。

 その後コンビニバイトは深夜枠がなくなってフェードアウト。そこからはしばらくは全く競馬に触れなくなります。たまに競馬ゲームはやりますが、基本私は古いゲームしかやらないので、新しいコトは何も知りませんでした。ある日、深夜にボーっとテレビを見ていたら、メイショウサムソンとかいう馬が凱旋門賞に挑戦するという情報が流れてました。レースの放送時間も告知されていました。「ふ~ん」と思いました。レースは見ませんでした。

          


②覚醒期

 学生時代はとあるボランティアグループの代表をしていました。更には、それ以外の複数のボランティア組織にも所属もしており、それなりの役職にも就いていました。私にしてはかなりアクティヴな時期だったと思います。

2008年12月27日(土)、私は泊まり込みのボランティアをしていました。無論その場には、競馬的な要素は一切ありません。しかし、テレビで見たのか誰かが言ったのか、明日が有馬記念という情報がふいに飛び込んできました。私は、それまでそんなに強く競馬に興味を示したコトはなかったのですが、何故かふと競馬に行ってみようかなと思い、周りのボランティア仲間を誘ってみました。無論私も競馬は初めてです。ゲームは好きだし血統の知識も多少あるけれど、競馬場に行ったコトはありません。「有馬記念やで!」「行ってみようや!」とどこから湧いてくるのか分からない熱意をぶつけてみましたが、誰も行こうとはしませんでした。それもそのハズ、泊り明けのボランティアで、みんな殆ど寝ていません。私も同じでした。しかし、どういうワケか私の有馬記念熱は冷めず、そのまま独りで競馬場に行くコトになります。最寄りのJRAの競馬場は京都でした。しかし現地でレースはしていません。年末の開催は阪神・中山です。無論、そんなコトも知りません。とりあえず新聞を仕入れて予想を始めました。

「おおぉぉ!コスモバルクがおるやん!」
そうです。2004年のジャパンカップで3連単を(予想だけ)当てた時の2着馬です。買うしかありません。
「メイショウサムソン?コレ凱旋門行くとか言うとったヤツやな…。」
「ダイワスカーレットって誰?でも1番人気か。…買っとくか。」(ダスカもウオッカも知らない。)
「エアシェイディ… 名前かっこエエな。買うしかないやろ。」
「マツリダゴッホ??無理無理wこんな名前のヤツは無理ww」(前年の覇者とか知らない。)
「アドマイヤモナーク?『アドマイヤ』は買うとかなアカンやろ。」
「ドリームジャーニー? …ん~…名前が〇〇いな。。」

こうやって、6頭だか7頭を選んで馬券を買いました。その後、しばらくレースのない京都競馬場の椅子に座っていたのですが、寒いし眠いしで意識が遠退きかけていたので、諦めて途中で帰りました。多分、14時ぐらいだったと記憶しています。泊まりのボランティア明けでほぼ寝ずだったので、帰宅してからはスグに寝入りました。
レースの結果はいつ確認したか覚えていません。確かネットでチェックしたんだったと思います。ショボい家族共用のPC(Windows XP)が辛うじてネットに繋がっていたような気がします。見ると、私がピックアップした馬は全部来ていました。しかも配当がエグい。。私が握っていたメインの馬券は3連複でした。「貰った!」と確信しました。

 ハッキリ覚えていないものの、狙い馬は全部来ていたのによく見ると馬券はハズれていたようでした。まぁ誰からのアドバイスも無しに初めて買ったのでそんなもんでしょう。しかし、仕方ないでは済まされない配当です。20万ですから。3連単は100万弱。
しかしココで思います。
「アレ… コレを当てられるというコトは、、もしや競馬は思ったより簡単なのでは…。」

有馬記念 複勝
2008年12月28日(日)第53回 有馬記念 一応、当たり馬券もあった模様…

             


③自転車下積み時代

 私は幼少期に警察で剣道をしていました。引っ越しなどもあって一度辞めますが、その後また高校で剣道部に入部。剣道部にはOB会がありました、OB会は毎年、年明けに総会を開いており、私も卒業後は例年参加しています。2009年の年初、そこで昨年末有馬記念に行って初めて馬券を買った話をしました。すると、1人の競馬好きの先輩と話が盛り上がり、一緒に金杯に行ってみようというコトに。

 年明けからは京都開催です。初めて競馬場で馬が走るのを見ました。平場のレースも買ったかも知れませんがあまり覚えていません。本チャンは金杯です。まずは中山。
初心者にはなかなか難しい決着だったと思います。勝ったのは4番人気・アドマイヤフジ。馬券は当時から穴馬の複勝を拾うセンスがあったようで、探したら写真がありましたw 一方、先輩はイマイチ振るわなかった模様。

中山金杯 複勝
2009年1月4日 第58回 中山金杯 当時から穴馬の複勝には微妙なセンスを見せていた模様。 11番人気3着・ミヤビランベリ 穴党御用達の馬です。
京都金杯 3連複
2009年1月5日(月) 第47回 京都金杯 3連複2-5-8 59.4倍

    

 そして京都金杯。 前日の中山で勝ったアドマイヤフジと同じ冠名のアドマイヤオーラが1番人気。「じゃあもうコレが来るでしょうよw」そんなコトを思っていた気がします。しかし、結果は4着。そして勝ったのは7番人気のタマモサポート。素人にはなかなか手が出ません。しかし、私は当たっていました。なんとも不思議な買い方です。しかし当たりは当たり。3連複60倍でした。1・2頭目に塗っている4頭は、ほぼ人気馬ですが2・3・4・5着。ハイセンスと言えるでしょう。2着②マルカシェンク、3着⑤ファリダット、3頭目の⑧が勝ち馬のタマモサポートでした。

 配当は大したコトありませんでしたが、嬉しい当たり。ただ…、先輩はもっと派手に当てていました。券種は馬単。万馬券でした。頭荒れの【7番人気-3番人気】の組み合わせですんで納得です。しかも300円入れていたようです。「ファっ?!」私にはまだ到達できない領域でした。帰りにご飯をおごってもらって帰りました。

 ココからは毎週末自転車で京都競馬場に通う生活が始まります。ひたすらのめり込みました。翌週の土曜日(1/10)の京都12Rに早速初めての3連単的中(250倍)。フェブラリーステークスでは、大学生の時のコンビニバイトでイケメン君が言っていたカネヒキリを発見。「まだ走ってたんか。」そして高松宮記念では初のWINS(難波)へ。

2009.1.10 京都12R ラインプレアー 3連単9-1-8
2009年1月10日(土)京都12R 3連単9-1-8
2009年 高松宮記念 馬連 4-13
2009年3月29日(土)第39回 高松宮記念 馬連4-13

 競馬場へは、ダービーぐらい(5月末)までは通いました。3強で応援していたのは、唯一GⅠを獲れなかったリーチザクラウンでした。(他の2頭はアンライバルドとロジユニヴァース)阪神まで行って桜花賞のブエナビスタも見ました。阪神競馬場には3月からの開催が始まってスグ行ったと思いますが、京都よりも立体的な構造で度肝抜かれたのを覚えています。この期間も馬券は結構バカバカ獲りましたが、最も凄かったのがNHKマイルカップ。当時私には追いかけている馬がいました。その名はジョーカプチーノ。マイナーGⅠ馬です。当時はボランティアの延長で頼まれた障害者支援事業があったのでレースをゆっくり見れず。午前のウチに馬券を買って、調理をしながら結果を確認しました。

2009年 NHKマイルカップ ジョーカプチーノ応援馬券
2009年5月10日(日)第14回 NHKマイルカップ ジョーカプチーノ
2009年 NHKマイルカップ 馬連3-13
2009年5月10日(日)第14回 NHKマイルカップ 馬連3-13

 私は調理をしながら発狂しました。それもそのハズ、推し馬のジョーカプチーノが10番人気で勝利しています。単勝40倍、馬連140倍でした。でも違うんです。そうじゃないんです。

 私の本線の馬券は3連単でした。上の写真の馬連の下でちょろっと買っているヤツではなく、別の馬券です。もちろん③ジョーカプチーノを頭に据えていました。フォーメーションで、2頭目(2着付け)は⑬レッドスパーダ(5番人気2着)とフィフスペトル(4番人気5着)の2頭。これはまさに完璧。そして最後の3頭目は総流しでした。初めは…。。しかし、18頭立てで、チョット買い目が増えすぎたため気持ち減らそうと思い、2頭だけ切りました。

3着に来たのは、その、切った2頭のウチの1頭、⑩グランプリエンゼル(13番人気)でした。
3連単の配当は2万倍超え。240万馬券。。
「?!?!?!」「あ… ありえねぇ…。。」
全身を震わせるような激しい心臓の鼓動がしばらく静まらなかったのを覚えています。
馬券を買い始めて5ヶ月目の、未だに忘れられない衝撃の事件です。

             


④確変期

 6月頃から、自宅のショボPCで馬券をネット購入するようになりました。恐らく5月頃から徐々に導入していっていたと思いますが、6月には完全移行できていたようです。馬券は引き続き好調。元々血統に興味があり、イレ込んだらトコトンの私は既に相当詳しくなっていて、自分なりの理論も持ち合わせていました。この年の重賞レースの1~3着馬をほぼ覚えている程です。(多分)

 特に夏競馬はサイコーでした。北海道はバカバカ当たるし、3連複も3連単もウハウハ。そんな夏の終わりに特大イベントが発生します。

 2009年新潟2歳ステークス。この重賞は、フジキセキを買っておけば良いだけのレースでした。出走予定のフジキセキ産駒はただ1頭、1番人気の⑥シンメイフジ。簡単です。しかし問題は2・3着。今となってはどういう理屈で選んだのかよく覚えていませんが、私が2着に据えたのはニューイングランド産駒で15番人気の⑮フローライゼでした。ココまで決まれば後はホントに簡単です。残り全頭に流すだけ。1・2着はそれぞれ1頭ずつで固定ですから、18頭立てでも16通り。余裕です。

そして、、コレが来るんだなぁ。。恐ろしい。唯一残念だったのは3着が2番人気の⑧クロフォードだったコトです。4着は6番人気、5着は12番人気だったので、どちらかが来ていれば、配当はさらに爆上がりしたでしょう。しかし、そのような「たられば」は、いくら言っても仕方ありません。2着のフローライゼが15番人気だったお陰で配当は十分です。このレースが初の10万馬券。馬券を買い始めて半年が過ぎていました。

第29回 新潟2歳S 3連単6-15-8
2009年9月6日(日)第29回 新潟2歳S 3連単6-15-8
第23回 セントウルS 3連単16-8-15
2009年9月13日(日)第23回 セントウルS 3連単16-8-15


 翌週、10万馬券の余韻に浸りながら、余裕綽々でいつも通りに競馬。そうです。もう目覚めてしまった私に不可能はありません。この週のメインはセントウルステークスでした。本命は5番人気⑯アルティマトゥーレ。相手は1番人気のGⅠ馬⑧スリープレスナイト。馬券の組み方はハッキリ覚えていません。先週と同様に、1・2着固定だったかもしれませんし、1・2着入れ替えで買っていた可能性もあります。まぁまず間違いなくそのどちらかでしょう。3着は、1・2着完全固定なら全頭流しだったかもしれません。あるいは違ったかも。1・2着入れ替えなら、恐らく3頭目は少し絞っていたでしょう。3着に来た11番人気の⑮コスモベルは、上の方で紹介した初めての3連単的中の翌週、淀短距離Sで獲った人生2つ目の3連単の2着だった馬でした。なので強い思い入れがあります。恐らく、3頭目をかなり絞ったとしても、確実に買い目に入っていたでしょう。この配当がまさかまさかの10万超え。驚異の2週連続10万馬券でした。

えwwwww コレ…毎週10万当たんの??wwww

とか思ったのをハッキリ覚えています。初年度からこの覚醒っぷり。競馬にはひたすらのめり込んでいく以外ありませんでした。

2009年 新潟2歳ステークス 10万馬券的中証明書
2009年9月6日(日)第29回 新潟2歳ステークス 10万馬券的中証明書
2009年 セントウルステークス 10万馬券的中証明書
2009年9月13日(日)第23回 セントウルステークス 10万馬券的中証明書

 こんな様子でしたから、無論、初年度は回収率も100%超え。血統とデータを駆使した予想で、既にその辺の玄人を超えるような成果を叩き出したせいで、自分の血統予想に対する自信と勝利への確信を持って、次年以降も競馬にイレ込んでいくコトとなりました。

           



Jørgensen と Monarch の歩み

① Monarch の亜父Jørgensen

② 日陰のソフト -Shady –

③ – Shady – から – Monarch – へ         

Monarch の参照項目解説 

位置取り指数の見方

ラップ適性解析表の見方

ラップバランスチャートの見方

馬場適性の見方

総合評価の扱い方

ラップ適性マトリクスの見方

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