このサイトには、旧ブログからの古参の方や新規の方など色々来られると思います。そこで、大した話があるワケではないのですが、ラップ解析ソフト Monarch と、その亜父(後見人)であるヨルゲンセンについて書き綴っておこうと思います。特に Monarch は元々自分で利用するためだけに開発し始めたモノなので、亜父が分かるようにしか造られていません。初見では到底理解しえない仕様となっております。ですので、ソフトの解説ページと(需要はないでしょうケド)オマケで、ソフト開発に至る経緯とソフトの概要を書き記しておこうかと思います。
目次
ヨルゲンセンの憂鬱
確信と疑問
馬券購入初年度の翌(2010)年もそれなりに好調でした。また夏場に関屋記念で10万馬券を3点で当てたり、年末の有馬記念では、ボランティアで普段関わっている子供のお母さんを連れて競馬場へ参戦し、そのママンに10万稼がせて帰るという離れ業を演出。この年もやはり回収率は100%を超えていました。特に2年連続で2桁万円を出している新潟は600%超え。このままドコへでも行ってしまえそうでした。
それ以降も調子は悪くありません。オルフェーヴルの3冠。POG馬で初めてクラシックを勝利したゴールドシップ。思い出もいっぱいあります。馬券を買い始めて以降ひたすら続いてきた成功。そしてそれを裏付ける血統予想への確信。しかしその一方で、どうしても狙えない馬・獲れない馬券があるコトに、常に疑問を抱く自分もいました。
データをしっかり見て情報を精査すれば、たとえ初心者でも割と成果は出る。しかし同時に、常にデータ破りはある。その穴は血統で埋められる部分もあるが…、何か足りない…。。
初年度から十分成果は出ていたので本当はそのままでも良かったハズなのですが、どうしても完璧を目指したかった私は、現状では狙えない馬・獲りきれない馬券が存在するという現状に満足できず、模索を始めます。そこで行き着いたのが レースラップを予想ファクターに導入するコトでした。しかし、それこそが迷走の始まりだったのです。。
ラップを予想に取り入れてからは、あらゆる数字との睨めっこで、ひたすら手計算を繰り返す日々。時間がかかり過ぎて気力がもたないコトも多々ありました。ショックだったのは、「おとなしくデータと血統だけで予想していれば綺麗に当たったモノを、下手にラップを導入するからハズれた。」みたいな時です。(コレは今でもたまにありますがw)今まで以上に時間と労力をかけているにも関わらず、それが見事に裏目に出た時には計り知れない精神的ダメージがありました。競馬自体は好きでしたが、競馬からしばらく離れた時期もあったと記憶しています。
ラップ予想の導入で予想に時間がかかり過ぎるという問題点に関しては、ある時、機械に自動計算させるという対策を思いつきました。まぁ、思いつくのは簡単です。発想自体に特筆すべきコトはありません。しかし、実際にやるとなると…そう簡単ではありません。元々そういう知識・素養があれば、あるいは簡単なのかも知れませんが、残念ながら当時の私には皆無。それでも、増えすぎた予想の労力を減らす為に、私は思い切って簡易ソフトの開発に着手しました。
本格的ソフト開発
ソフトの開発にいつから取り組み始めたかは、今となっては定かではありません。ただ、その年その年に取り組んでいた予想の残骸は残っています。最も初期の段階では、表に手打ちで情報や数字を入れていたようです。年々、レベルアップしているような様子もあり、退化しているように見える時もあります。恐らくモチベーションの問題でしょう。2014年の後半から2015年にかけては、予想の残骸が殆ど残っていませんでした。もしかしたら紛失しただけかもしれませんが、恐らく非常にモチベーションが低い時期や、別のコトで忙しかった時期があったのも理由の1つでしょう。しかし同時に、この頃は最初のソフト制作に着手した時期でもあると思われます。それは、翌2016年製の簡易ソフトが、ある程度の形で残っているからです。いきなりゼロからソフトを生み出すコトは当然できませんからね、2016年の春段階で完成しているバージョンがあるという事実は、それ以前から開発を始めていたコトの裏付けになります。ちなみにもう1つ言うならば、2015年は、的中馬券の一撃最高倍率を更新した年でもあります。京都牝馬ステークスだったので、2015年のかなり早い時期です。そんな状況ですから、2015年にモチベーションが低い時期があったにしても、こんな高配当を得ながらモチベーションの低下で長期間競馬から離れていた、なんていうのはチョット考えられないワケです。
2016年は大きな変革の年でした。手元の資料がそれを物語っています。前述の初期ソフトですが、ダービー頃には上手く情報を出力できていなかったようです。コレには忙しさやモチベーションの問題もあったろうとは思いますが。
その後、予想理論自体のブラッシュアップとシステムの改良を続け、毎日王冠・京都大賞典の週に一台アップデートを敢行。コレで激変しました。一気にそれらしいモノへと進化したので、後はデバッグ作業。デバッグというか、試運転ですね。毎週稼働させて、様子を見ます。動かさないとエラーがあっても分からないし、ノーエラーで動いてるケドも「実は数字間違ってます」とか「計算式間違ってます」みたいなコトは大いにあり得るので。毎週ひたすら調整です。年末の有馬記念になると、完成度はだいぶ高まりました。出力された表を見れば一目瞭然。チョット次元が違う感じになってますね…。アリみたいな細かい数字が大量に並んでいます。
しかし当時は大変でした。自分の中にあるモノ、世間に転がってるモノ、その他自分の五感で受信できるあらゆる情報を整理して詰め込んだはイイが、なんせその量が膨大で、素人の自分では手に余る。扱うデータの精査や新たな理論・計算式の導入で、日々の労力は増えるばかり。人によったら、そんなモノ多少増えたところでワンタッチでポンっと解決できるのかもしれませんが、私にはそんな技術はありません。折角のソフトを活かしきれず、馬券購入前に力尽きるコトもありました。
このように、ラップを導入してからの数年は、競馬から少し離れたり、予想に数十時間かけても全く当たらなかったり、ラップを扱うのに飽きたり、ある時期は完全に競馬から離れたりと、語り尽くせない程の紆余曲折がありましたが、2016年に初代の解析ソフト – Shady – が誕生し、動き始めたのでした。
Jørgensen と Monarch の歩み
② 日陰のソフト -Shady –